テレ朝チャンネルの放送から二日経ったが、アニメ「魔美」を語る上で外せないエピソードだと思うので、感想を書いておく。
名古屋テレビの再放送以来なので、約10年ぶりに観たが、やはり原作に勝るとも劣らぬ名作だ。冒頭の、バス中での高畑と老婆の触れ合い(ラストシーンにつながる部分)や、最後の駐在所での一幕など、日常を描いたアニメオリジナルシーンが、野犬の群におそわれるクライマックスシーンと好対照となって、両方の場面をより印象的にしている。もちろん、結末は原作通りで、はっきり言って救いのない終わり方だが、ここを真正面から描いた事は、非常に評価できる。残念ながら私は本放送では観られなかったが、小学生時代に「ドラえもん」などの「めでたしめでたし」で終わる動物ものを見慣れた後に本作を観たら、ラストに受ける衝撃はもっと大きかったのではないだろうか。
また、アニメオリジナルの要素として、本話で魔美が初めてテレキネシスによる飛行(「セルフテレキネシス」と呼称)を披露した点もポイントの一つだろう。原作では、これがいつからできるようになったかは、特に描かれていない(「学園暗黒地帯」では既に飛んでいた)が、アニメ版ではOPで毎回見せている以上、はっきりと能力の習得を描こうと言う事になったのだろう。
個人的には、本作は、藤子アニメは「ドラえもん」しか知らない人が多いであろう、今の小中学生の方々には、ぜひ観て貰いたい。「のら犬「イチ」の国」の対極にある話だし。「ワンニャン時空伝」を観た直後の子供に、この「サマードッグ」を見せたら、どんな反応を示すだろうか。