島本和彦「吼えろペン」(「月刊サンデーGX」連載)が、今月号で最終回を迎えた。ここ3回ほど、いかにもラストエピソードという展開だったので、連載終了は予想していたが、やはり実際に終わってしまうと寂しい。2000年8月号から開始された作品なので、連載期間は丸4年間。これまでの島本作品の中でも、一番の長期連載&単行本の巻数も最多(最終13巻で「炎の転校生」を抜く)になるはずだ。
「吼えろペン」は、連載開始当初は「燃えよペン」の続編かと思って読んでしまったので、期待していたものとはちょっと違う感じがしたが、読み続けていくうちに、「燃えよペン」とはまた趣の異なる作品と理解して、その後は毎回楽しみに読むことができた。
どちらかと言うと「燃えよ…」は、島本和彦本人をそのまま炎尾燃に投射したような印象がある(OLAのエピソードは、ほぼ実話らしい)が、それと比べて「吼えろ…」は、炎尾だけではなくアシスタントや編集者、ライバル漫画家メインの話も多く、あくまでフィクションの「漫画家マンガ」として楽しめた。
そして、最終回。どことなくあっけない印象もある終わり方だが、本作は炎尾燃の物語であると同時に、「ヒーロー」こと前杉英雄の物語でもあったことを、再確認させられた。そう言えば、第1話もヒーローがメインの話だったのし、彼は自転車に乗ってやってきたのだから、このような終わり方になるのは、当然の帰結と言えよう。第1話を読み返して、そんな感慨にふけってしまった。
ともかく、島本先生には長期連載、お疲れさまでしたと言いたい。まあ、炎尾燃はまた同人誌の「燃えよペン」の方に出てくるのだろうけど。
そして、来月号からは新連載が開始。予告カットに登場しているキャラは、どう見ても不屈闘志、月田明子、全力学園校長の三人。しかも「あの名作の続編が、なんとGXに登場!!」と書いてあるのだから、新連載は「逆境ナイン」の続編と見て間違いないだろう。
しかし、一方で「イブニング」には「「逆境ナイン」の続編」として描かれていたはずの「ゲキトウ」が、つい先月まで連載されており、こちらは一旦「しばらくお休み」になった後、この前の号で読者ページにひっそりと「「ゲキトウ」は第一部完となりました。現在は長期構想中です」との告知が出て、うやむやに打ち切り状態になっている。単行本は、第1巻が出たばかり。
はたして、GXの新連載と「ゲキトウ」との関係はどうなるのだろうか。「ゲキトウ」の第二部が始まるのか、「ゲキトウ」はなかったことにされて、新たな「逆境ナイン」の続編が一から始まるのか、どちらだろう。公式サイトの日記でもこの件に関しては、まだ触れられておらず、実に気になる。だが「ゲキトウ」の続きだとしたら、月田明子はともかく校長はまず出てこないだろう。だとすれば、やはり新たな「逆境ナイン」の続編なのか。100点差や男球のような素晴らしい展開がまた見られるのなら、それでもいいような気もする。「樹齢サウザンド」も、悪くはなかったのだが。ともかく、来月が楽しみだ。