テレビ愛知では昨日(月曜深夜)に、「ギャラクシーエンジェる~ん」(以下「GAる~ん」)第7話「対決!先輩はライバる~ん」が放送された。新旧エンジェル隊が共演を果たす(と言われていた)エピソードなので、結構楽しみにしていたのだが、感想としては「がっかり」としか言いようがない。
そもそも、せっかく元祖エンジェル隊を登場させたのに、本編中でルーンエンジェル隊との絡みが全く無く、完全に「出しただけ」のストーリー自体、非常に疑問だ。そして、話にはオチが無く、なぜ元祖エンジェル隊がやって来たかという説明もないので、元祖エンジェル隊の出演という「売り」を除いて、単にルーンエンジェル隊の先輩がやって来る話として観ても、面白くない。直接の絡みがないのだから「対決!先輩はライバる~ん」と言うサブタイトルにも、大いに偽りがある。
おそらく、「GAる~ん」のスタッフにとって、元祖エンジェル隊は非常に扱いが難しい存在なのだろう。下手に色々と描きすぎて「これまでのアニメGAと違う」と言われてしまう事を避けるために、今回のように元祖エンジェル隊の現在の姿をちらっと見せた上で、ルーンエンジェル隊メンバーとの因縁を描くのにとどめたのではないか、と勘ぐってしまった。実際、少なくとも、これまでのアニメで観てきたキャラクターと決定的に矛盾している描写はないが、それ故に旧キャラにまともな出番は、ほとんど無いので、その点で今回の最大の売りをダメにしている気がする。
要するに、元祖エンジェル隊を真っ向から描く事を避けてしまったために、最後まで焦らされただけの「がっかり」な話が出来上がったのだろう。話のコンセプトとしては、その「焦らし」をネタにしたかったのだろうが、ただ単に「最後まで出会いませんでした」だけでは、あまりにお粗末だ。これまで、でじこやうさだを出しているのだから、元祖エンジェル隊の登場もブロッコリーからの要請なのだろうが、せっかく出すのならば、「GAる~ん」として楽しめて、かつ今までのアニメGAファンにも納得できるような出来にしてほしかった。
たとえば、制作会社の都合でウォルコット中佐もノーマッドも出せない事くらい、大半の視聴者はわかっているだろう。しかし、キャラ自体は出せなくても、今回のナレーターを藤原啓治にして、エフェクトをかけたかないみかの声で突っ込みを入れさせたら、喜ぶ人がいたのではないだろうか。まあ、そのようなネタを仕込まなかったのは、今回のシリーズはあくまでも「GAる~ん」であり、今までのアニメGAとは異なる作品だとして作っているからだと言われれば納得するしかないが、それでも今回の出来には納得できない。
今回の話を観ていると、「GAる~ん」スタッフが、これまでのアニメGA及びそのキャクター達がどれだけ支持されてきたか、甘く見ていたとしか思えない。個人的に、本話における旧キャラの扱いで評価できるのは、ちとせがしっかり「いらない子」扱いになっていた点だけだ。また、オチ無しの件については、監督自身がブログで開き直っているのだから、どうしようもない。
これまでのアニメGAも、「投げっぱなし」と言われるエピソードは多かったが、それらは1話1話を単体で観れば、きちんと話としては成り立っており、オチも付いていた。それに対して「GAる~ん」は、投げっぱなしどころか投球動作に入ったところでストップしているように感じてしまう。
逆説的な言い方になるが、「GAる~ん」を観たおかげで、これまでのアニメGAの何が面白かったのか、あらためて再確認することが出来た。その点では「GAる~ん」にも存在意義があるが、アニメ単体として観ると、今回の話に限らず、30分ダラダラとドタバタして締める部分もなく、ギャグアニメとしての出来は、お世辞にもいいとは言えない。せいぜい、30分の中に2つか3つほど、クスッと笑えるレベルのギャグがある程度だ。
ここまで観てしまった以上、途中で切ってしまうのも気持ち悪いので最後まで付き合うつもりだが、切り札とも言うべき元祖エンジェル隊が、こんな形で使われてしまっては、後の話にも期待できそうにない。
それにしても、「GAる~ん」は放映開始前に署名運動を行ったり、その結果としてGA第4期より多くの局で放映しているのだから、ブロッコリーは結構力を入れているのだろう。その結果がこんな出来では、今度こそ本当にブロッコリーも危ないのではないだろうか。他人事ながら、ちょっと心配だ。
(11/18 追記)
文章を多少、加筆修正。大筋の意見、感想に変更はありません。
念のため一応ことわっておくと、私はこれまでのアニメGAのファンではありますが、「GAる~ん」第6話までは、あえて新旧アニメの比較はしないように努めてきました。制作会社もスタッフも変わって、キャラも世代交代して一新されている以上、世界観がつながっていても比較に意味はないと考えていたからです。
しかし、元祖エンジェル隊が登場するとなれば、話は変わってきます。ファン心理として、懐かしのキャラクター達との再会を楽しみにするのは、当然のことでしょう。もちろん、「GAる~ん」の主役はルーンエンジェル隊で、あくまで元祖エンジェル隊はゲスト扱いですが、だからといって、これまでアニメGAを支持してきた人間を無視するような肩すかしの「対決」話を作られては、色々と書きたいことも出てくると言うものです。
第7話に関しては、ほぼ完全に否定的な意見になってしまいましたが、「GAる~ん」全体への評価は、最終話まで放映終了してから、あらためて考えてみたいと思います。