10月9日よりアニメ専門チャンネルのANIMAXで、シンエイ動画制作のカラー版『怪物くん』のデジタルリマスター版が放送開始された。
『怪物くん』は、これまでテレ朝チャンネルで幾度となく放送されていたが、画質はSD画質でOP・EDはクレジットを入れ直して全話に対応させた汎用版、さらに「原作 藤子不二雄」は「原作 藤子不二雄A」に変更されており、おまけになぜか次回予告は流れないなど、不完全な状態での放送だった。
『怪物くん』は全話収録のDVD-BOXも出ているが、そちらでもOPは「原作 藤子不二雄」は「原作 藤子不二雄A」に変更され、冒頭の「藤子不二雄劇場」のタイトルが出ないなど、改変のある内容だった。ただし、EDは多少の改変はあるものの各話それぞれに対応したものが付いていたし、次回予告は収録されていたので、テレ朝チャンネルよりははるかにまともな内容だった。おそらく、DVD-BOXが出た時点では、これ以上のものは望めなかったのだろう。
このような流れがあったので、ANIMAXの方もデジタルリマスター版とは言え、よくてもDVD-BOXと同じ内容か、悪ければテレ朝チャンネル並みもあり得ると思っていたのだが、その予想はいい意味で裏切られた。
なんと、冒頭に「藤子不二雄劇場」のタイトルが出て、「原作 藤子不二雄」のクレジットに戻っている。これは、まったく予想できなかった。


本来の本放送版第1話のOPは「音楽 小林亜星」のクレジットミスがあり(正しくは「音楽 筒井広志」)、今回はそのミスが直った回のOPを前倒しして付けているよう(これは、Xである方に教えていただいた)なので、全く本放送通りというわけではないのだが、それでも大きな進歩だ。
EDに関しては、確認できる限りでは本放送通りのようで、DVDではなぜか消されていたテレビ朝日のプロデューサーの名前もちゃんと出ている。また、次回予告もしっかりと流れた。どう考えても、近年の再放送ではもっともまともな素材だ。
『怪物くん』に限らずテレ朝チャンネルで放送されたシンエイ藤子アニメは、いずれもコンビ解消後の名義に原作クレジットを変えていたし、商品として発売された全話収録のDVD-BOXにおいても、安孫子先生の原作作品では、『怪物くん』は前述通りで、『プロゴルファー猿』はOP冒頭に本放送では存在しなかった「原作 藤子不二雄A」を付け加えるなど、原作者名義の改変が見受けられた。


流れが変わったのはベストフィールドから出た『ウルトラB』のDVD-BOXで、こちらは初期OPの「原作 藤子不二雄」が改変されることなく収録されていた。
今回、デジタルリマスター版が本放送に近い内容のOP・EDとなったのも、そういった方針の変化の表れなのかもしれないし、シンエイ動画内部で「せっかくリマスター版にして画質も向上するのだったら、本放送の内容を再現するべきだ」という意見があったのかもしれない。
いずれにせよ、東京ムービー制作の藤子アニメのDVDやBDでは問題なく「原作 藤子不二雄」で出せていたので、シンエイ動画作品はこれまでそうならなかったのは不思議でもあった。
今後、もし『怪物くん』をリマスター版でBD-BOX化することがあるのなら、ぜひ今回のANIMAXの内容で収録して欲しい。また、『怪物くん』以外の藤子アニメのリマスター版も、どんどん放送して欲しい(すでに11月から『プロゴルファー猿』の開始が予告されている)。
とにかく、子どもの頃に観た懐かしい「藤子不二雄劇場の『怪物くん』」が再び観られて、今回は本当に嬉しかった。















