はなバルーンblog

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手塚治虫

手塚治虫原作の歌劇を鑑賞

1月9日は、名古屋へ行っていた。 目的は、河井質店さん(@kawai_shichiten)が出演される名古屋二期会ニューイヤーコンサートを鑑賞することだった。 このコンサートは全3部の歌劇より成っており、第1部が「再生」で歌劇「ブラック・ジャック」抜粋、第2部が…

『どろろ』新作アニメがスタート

※『どろろ』原作および旧作アニメの展開と結末を明かしていますので、ご注意下さい 当ブログ、新年一回目の更新だ。 年が明けて、テレビアニメの新番組が次々と始まったが、その中の一つに手塚治虫原作『どろろ』がある。 『どろろ』は、1969年にも虫プロダ…

『三つ目がとおる』《オリジナル版》大全集、完結

三ヶ月も、このブログの更新をお休みしてしまった。 基本的に、このブログは一ヶ月に一度の更新を目安にしているのだが、最近は体調を崩したり忙しかったりと色々と重なったために、10月・11月は更新できなかったのだ。 そんなわけで、三ヶ月ぶりの更新では…

『ダスト18』ついに刊行

先日、手塚治虫『ダスト18』が、立東舎から刊行された。 と言っても、「『ダスト18』って?」と言う人も多いのではないだろうか。数多くある手塚作品の中でもマイナーな部類に入ると思う。 しかも、これまで『ダスト18』というタイトルで単行本が出たことは…

『カラー完全版 ふしぎな少年』発売

先日、『カラー完全版 ふしぎな少年』が、発売された。 『ふしぎな少年』と言えば、手塚治虫の「少年クラブ」最後の連載作品であり、NHKテレビドラマの原作としても知られた作品だ。と言っても、テレビドラマが放送していたのは私が生まれるよりもずっと前な…

『三つ目がとおる』4種類のグリーブ編

先日、『三つ目がとおる』《オリジナル版》大全集の第2巻が刊行された。 『三つ目がとおる』を、「週刊少年マガジン」掲載時のスタイルで収録するシリーズだが、今回は第1巻から続く「三つ目族の謎編」および、「グリーブの秘密編」の全編が収録された(サブ…

『三つ目がとおる』《オリジナル版》大全集と単行本史

先月、復刊ドットコムより『三つ目がとおる』《オリジナル版》大全集の刊行が開始された。 これは、今まで単行本として刊行されてきたものとは違い、『週刊少年マガジン』掲載時の状態を、一部セリフ(自主規制しているもの)を除いて再現したものであり、個…

『魔神ガロン』の代筆について

手塚治虫に『魔神ガロン』と言う作品がある。現在は、手塚治虫文庫全集で全2巻として刊行されている。 元々は、手塚治虫漫画全集(B6全集)で全5巻として刊行されていたのだが、これが一読者の立場としては色々と謎の多い作品だ。その「謎」の最たるものは、…

手塚治虫記念館の一日

3月11日は、久しぶりに宝塚の手塚治虫記念館へ行ってきた。 目的は、この日開催された手塚るみ子さんとつのがいさんのサイン会だ。 当日、それぞれの著書を購入することで、先着50名にサイン会の整理券がもらえるというシステムだったので、念のため開館時間…

『三つ目がとおる』少年マガジン復刻版・発売!

待ちに待っていた『週刊少年マガジン完全復刻版 三つ目がとおる イースター島航海』が、ようやく昨日、発売された。 これは書名の通り、これまでに出版されてきた単行本バージョンではなく、初出誌『週刊少年マガジン』に掲載されたそのままの内容を誌面から…

『ブラック・ジャック大全集』に思う事

今回は、現在刊行中の『ブラック・ジャック大全集』および、最近の手塚治虫作品復刻について語ってみたい。 実のところ、『ブラック・ジャック大全集』については、刊行が告知された時から今までずっと頭の中でいろんな思いがモヤモヤとしており、このままで…

『手塚治虫文庫全集』未収録作品を読むには

『手塚治虫文庫全集』(以下、「文庫全集」)全200巻が、完結した。 この文庫全集は、『手治虫漫画全集』(以下、「B6全集」)全400巻完結後に刊行された作品を増補した内容になる事が、売りの一つだった。 B6全集未収録作品はまだまだ多いので、『ミッドナ…

『少年サンデー版 キャプテンKen』感想

先月末に、小学館クリエイティブから『少年サンデー版 キャプテンKen 限定版BOX』が発売された。 『キャプテンKen』は『スリル博士』『0マン』に続く、手塚治虫の週刊少年サンデー連載第3作。すでに『0マン』は、2011年6月に『少年サンデー版』としてほぼ…

ジェッターマルス #27(最終話)「明日に向って 羽ばたけ!」感想

東映チャンネルで放送していた『ジェッターマルス』が、とうとう最終回を迎えた。 当ブログでは第1話と11・12話しか感想を書けなかったが、最終回についてはシリーズ全体の総括も含めて、感想を書いておきたい。 ・ジェッターマルス 第27話「明日に向って 羽…

白黒版『鉄腕アトム』を観た

先日、白黒版『鉄腕アトム』のDVD-BOX 1を購入した。 よりによって『ジェッターマルス』を観ている途中に買わなくてもと思われるかもしれないが、実のところ『ジェッターマルス』を観ているうちに、元祖アニメ版『鉄腕アトム』も観たくなり、ちょうどボーナ…

ジェッターマルス #11・12感想

『ジェッターマルス』も、今週の放送分で第14話まで観終わった。この作品は全27話だから、ちょうど中間地点まで来たことになる。 放送開始前はまだかまだかと長く待っていた気がしていたが、いったん始まってしまうとどんどん進む印象だ。今回は、第1話以来…

ジェッターマルス #01「2015年 マルス誕生」感想

・ジェッターマルス 第1話「2015年 マルス誕生」 (脚本/辻 真先、演出/千葉すみこ、作画監督/杉野昭夫) 今週から東映チャンネルで、待望の『ジェッターマルス』が始まった。「もう一つのアトム」として存在は知っていたものの、長年観る機会に恵まれなかっ…

どこまでいくのか手塚作品の「オリジナル版」

前回、「鉄腕アトム《オリジナル版》復刻大全集」の完結について書いたが、これで手塚作品の「オリジナル版」出版が終わることはなく、次は6月から毎月「火の鳥《オリジナル版》復刻大全集」全12巻が刊行される。値段はアトム全7ユニットの合計とほぼ同額…

「鉄腕アトム《オリジナル版》復刻大全集」完結に思うこと

昨日、復刊ドットコムより「鉄腕アトム《オリジナル版》復刻大全集」の最終巻となるユニット7(別巻)が届いた。これで、雑誌「少年」掲載分の作品を復刻したユニット1~6に加えて、「鉄腕アトム《オリジナル版》復刻大全集」全7ユニットが出揃い、めで…

手塚治虫漫画全集 全400巻初版コンプリート!

昨日、古書店で手塚治虫漫画全集『火の鳥』第9巻を入手して、ようやく手塚全集全400巻を初版第一刷で揃えることが出来た。 振り返ってみると、長い道のりだった。手塚全集は、新たな文庫全集が刊行されている現在でも絶版にはなっていない(はず)なので、初…

実は未完だった『サボテン君』

国書刊行会の手塚治虫オリジナル復刻シリーズ『サボテン君+快傑シラノ』を読了。 この本は、全集未収録の『快傑シラノ』が目当てだったのだが、いざ読んでみると『サボテン君』の方も現行の講談社全集版とはかなり違う内容になっており、こちらの方が、より…

ついに解けた『旋風Z』『ハリケーンZ』の謎

先日、国書刊行会より発売された「旋風Z・ハリケーンZ」を買ってきた。これは、手塚治虫オリジナル版復刻シリーズの第2期・第1回配本になる。 昨年から刊行された第1期の三冊は色々と事情があって(ぶっちゃけた話、単純に言うと懐具合の都合で)買えな…

『ガムガムパンチ』とベトナム戦争

前回のエントリで予告したとおり、今回は『ガムガムパンチ』全50話通して読んで、思うところを書いてみる。 まず、触れておくべきは話の多彩さだろう。作中で登場する特殊能力は「何でも作れる魔法のガム」のみだが、にもかかわらず実に多彩な話が描かれてい…

文民社版「手塚治虫作品集」に手を出した

先日、「手塚治虫作品集」(文民社)の第6巻(児童まんが1)を買ってしまった。 今まで集めていなかったこのシリーズに手を出したのは、『ガムガムパンチ』全50話が一挙に収録されていると某所で聞いたから。さらに、カラー原稿はほぼ全てカラーのまま収録…

『手塚治虫漫画全集』第3期の迷走?

『手塚治虫漫画全集』については何度か当ブログで取り上げてきた。今回は、これまで触れられなかった部分の補遺のためのエントリとお考えいただきたい。 まずは、以前に「『手塚治虫漫画全集』第4期の思い出」を書いた時に本文中で触れた『MW』の第3期で…

『手塚治虫漫画全集』の「言葉狩り」

前回の記事で触れたが、『藤子・F・不二雄大全集』では出版側の自主規制によるセリフの改変、いわゆる「言葉狩り」がいくつか見受けられる。 これが気になっているのは私だけでは無いようで、ブログや各所の掲示板ではこの件について指摘する書き込みをよく…

手塚全集の文庫化に思うこと

「手塚治虫漫画全集」が、再編集+作品増補により「手塚治虫文庫全集」として生まれ変わり、10月から刊行される。 何となく、手塚全集は今のまま今後も売られ続けると思っていたし、何より全集のB6サイズは手塚先生ご自身がこだわっていた事なので、再編集は…

『ミクロイドS』『ジェッターマルス』サントラ発売

6月24日に、「手塚治虫作品集」の冠を付けてコロムビアより「ミクロイドS ORIJINAL SOUNDTRACK」「ジェッターマルス ORIJINAL SOUNDTRACK」が発売された。 この2枚のCDは、もともと4月発売予定だったが、6月に延期されていた。コロムビアは以前にアニメ版…

『鉄腕アトム《オリジナル版》復刻大全集』刊行決定

近年、手塚治虫作品の貴重な復刻版を出してきたジェネオン・ユニバーサル・エンタテインメントから、『鉄腕アトム《オリジナル版》復刻大全集』が発売される事になった。 『アトム』は、現在の単行本では初出の原形をとどめていないことはファンにとっては有…

『手塚治虫漫画全集』第4期の思い出

ここのところ何度も書いているが、『藤子・F・不二雄大全集』の刊行開始が待ち遠しい。 今回のF全集に期待する事はたくさんあるが、細かい点を抜きにしても、大好きな漫画家の全集が長期間にわたって毎月発売され、その中には単行本未収録作品が多数含まれ…