はなバルーンblog

gooブログからお引っ越ししました

奏光のストレイン「STEP 09 目の前の自分」

 本年最後の「奏光のストレイン」。今回も、見所満載だった。

 前回、ついにロッティとメルチ&カアマイクルにセーラの正体がばれた…と思ったら、今回は、すでにセーラの件が艦内に知れ渡っている所からスタート。ロッティの様子を見ても、前回のラストからそんなに時間が経っているようには見えないが、いつの間に情報が広まったのだろう。
 艦長達がわざわざばらすとも思えないから、ロッティが艦に戻ってからもセーラに「ラルフ・ウィレックが兄とはどういう事だ!」と問いつめ続けて、それを皆が聞いてしまったと言ったところか。その後、セーラは艦長達に尋問を受け、ロッティは自室で狂って暴れると言う流れで、今回の頭につながる。
 このあたりの描写は、1クールで話をさっさと進めるために、あえて省いているのだろう。色々と想像するのも面白い。

 さて、今回は何と言っても、セーラとロッティの、それぞれの兄との思い出の描写が印象的だった。
 二人の、兄への想いが交互に描かれていく場面は、二人の気持ちが徐々に通じていく様も伝わってきて、上手い演出だ。それに、二人とも後で不幸な事になると知っているだけに、幸せな頃の様子は、より一層貴重に思えてくる。
 それにしても、やはり幼い頃のセーラは可愛い。ロッティは、元から幼く描かれているせいか、回想シーンを観てもあまり肉体的成長が感じられないが。そもそも、肉体年齢として、現在のロッティは何歳なのだろう。あの外見でも、セーラより年上なのだろうか。

 他のキャラに目を向けると、、今回はジェッシィの感情表現が、何だか怪しい感じだった。前半で泣いてたかと思ったら、後半ではセーラとロッティを見守っていて、立ち直りが早すぎる。号泣していたのは何だったのだろう。また、ラヴィニアが思いっきり責任を感じて落ち込んでいたのは、気になるところだ。いよいよ、次回あたりでお亡くなりになるのだろうか。
 それにしても、カリスの件はセーラとロッティの話のきっかけになっただけで、その後は完全に忘れ去られており、やっぱり死んでいたカリスが不憫でならない。ディコンも重傷者としてグォールに残ったのだったら、このままフェードアウトの可能性が高いし、男性陣の扱いはひどい。まあ、正直なところ、あまり男の話を引きずられても面白くないが。


 そして、いつもと違うEDの後に、次回予告。「600年前の真実、そして、未来で起きた悲劇」が明らかにされて、話が一気にクライマックスに入りそうだ。今回、血を吐いていたラルフも気になるし、ここで次回が3週間先というのは実につらい。さらに、WOWOWのサイトによると、次回の後にも2回休みが入るので、向こう一ヶ月で1回しか放映されない事になる。いくら年末年始とは言え、あんまりだ。