はなバルーンblog

gooブログからお引っ越ししました

カラコミ版「のび太の恐竜」が復活

 今週の中盤からは色々と公私ともに忙しく、当ブログもなかなか更新できなかった。
 そんなわけで、発売から3日経ってしまったが、ぴっかぴかコミックススペシャル「カラー版 ドラえもん のび太の恐竜」について、思うところを書いてみる。

 今回のぴかコミ版は、昔出ていた「カラーコミックス」(以下、カラコミ)版の復刻と言っていい内容となっており、てんコミ版出版以前にカラコミ版をボロボロになるまで繰り返し読んでいた私にとっては、非常に嬉しい。

 「のび太の恐竜」はコロコロコミック連載版、カラコミ版、てんコミ版と、単行本が出版されるたびに内容が変わっており、特にカラコミ→てんコミでは36ページも描き足し・描き換えが行われ、両者の印象・読後感はかなり異なる。内容の違いについては「藤子不二雄ファンはここにいる/koikesanの日記」で解説されているので、そちらをご覧いただきたい。


 さて、具体的に、ぴかコミ版がカラコミ版を継承している部分を挙げると、

・表紙イラスト
・「のび太の恐竜」タイトルロゴ
・カラー扉絵
・「このお話に出てくる人たち」(キャライラストは同一だがレイアウト・紹介文は異なる)
・4色・2色ページ(色指定による)の存在


などである。
 このうち、4色・2色ページが同一なのは、おそらくはカラコミの版をそのまま使っているからだろう。オリジナルの原稿は描き足しで切り張りされて原形をとどめなくなっているだろうから、原稿から新たに製版する事は出来ないと思われる。
 いずれにせよ、本編を含めて多くの要素がカラコミから引き継がれているので、非常に懐かしい気持ちで読む事が出来る。

 逆に、てんコミ版に慣れた人がぴかコミを読んだら、例えばジャイアンの「おれは歩く!! のび太といっしょにな!!」などの印象的な場面がなくて、物足りなく思われるかも知れない。てんコミ版に比べて、ややあっさりした印象を受けるのではないだろうか。描き足しによって「決定版」となったてんコミ版と、どのような部分が異なるか、その違いを確認しながら読むのも面白いと思う。描き足し・描き換えに関しては「ドラちゃんのおへや」の掲示板でも最近、話題に上がっているので、ご参照いただきたい(383番以降)。

 なお、カラコミには存在していたのに、ぴかコミでカットされている企画も存在するので、紹介しておく。
 カラコミでは、本編終了後の巻末に「ドラえもん まんが版道具百科」として、原作と映画で、道具やその効果の描写がどのように異なっているかが紹介されていた。小さい子供にとっても、マンガとアニメにおける表現の違いがよくわかる好企画だったので、なくなってしまったのは少々もったいない。今年の「のび太の恐竜2006」との比較を載せて欲しかったところだ。

 ともかく、カラコミ版を知っている人でも知らない人でも、「大長編ドラえもん」が好きであれば、ぜひ読んでいただきたい一冊だ。